2013年に流行語大賞でトップ10を取ってから何かにつけてブラック企業という言葉が使われるようになりました。しかしながら、ブラック企業とは流行ではなく生活から切り離すことのできない深刻な問題なのです。
過去には終身雇用が一般的で長年会社に奉仕すれば退職金などで老後も安泰という雇用形態でした。終身雇用制度で若い頃に安い賃金で働いても、いずれ昇進や退職金で返ってくるという安心のもと、多少の過酷な労働環境にも耐えられたのです。しかしながら、現在は終身雇用制度が完全に崩壊したにもかかわらず若いころの過酷な労働環境だけが残っている状態です。しかも、会社の上層部には未だにかつての終身雇用時代のイメージが残っているため今の若手に対して理不尽とも言える労働環境を強いて何も感じていないわけです。このような考え方の企業がブラック企業へと成り下がってしまうのです。
自分の働いている会社を友人に勧められないのであれば、それはブラック企業である。自分の大切な人を働かせることが出来ない会社はブラック企業と言えます。具体的には、長時間の労働時間、過度な労働強度、劣悪な環境(ノルマ、作業環境等)などの項目に当てはまるにもかかわらず一向に改善しない企業はブラック企業ということが言えます。
・使い捨て型
従業員を過酷な労働環境下に置き長時間残業などを強いる。結果として従業員は疲弊し退職する。また次の従業員を雇うというパターンのブラック企業です。使い捨て型は従業員が心身共に疲弊し健康被害などにも発展しやすいので厚生労働省でも使い捨て型のブラック企業の存在を警戒しています。また、残業時間や残業代不払いなど目に見える証拠が出やすいブラック企業と言えます。
・選別型
採用当初から何割かの従業員を退職させるつもりで大量採用し、結果を残したものだけを残すブラック企業。とにかく採用してダメなら無理やりやめさせるというたちの悪いパターンです。毎年、新卒や転職者が選別型の企業に採用され新卒のカードを失ったり、ただ職歴を汚しただけという雇われた側の悲鳴を耳にします。自社の利益のみを追い求めるブラック企業です。入社前の事前調査である程度予測することが出来ます。
・無秩序型
ハラスメント(嫌がらせ)が日常的に行われているタイプのブラック企業。モラルに欠けたブラック企業です。企業全体だけでなく各部署、はたまた上司単体でも起こりえますから入社する前に完全に防ぐことは不可能です。有名な企業でもセクハラ被害を訴えた女性従業員を仲間内の医師にうつ病と診断させて退職に追い込んだというニュースもありました。事前の回避が難しいことから最悪パターンのブラック企業であると言えます。
長時間労働をさせて使えなくなった社員は辞めさせ、また新しい社員を雇う。こういった使い捨て型のブラック企業は後を絶ちません。ブラック企業に勤めていても長く同じ職場にいると自分の職場がブラックだとは感じなくなり麻痺してしまうものです。今の職場に少しでも疑問等を感じているのであれば他の職場と比較して見るのも良いかもしれません。ここでは参考になるブラック企業にありがちなあるある話を幾つかご紹介しています。
続きを読む今はネット社会になりツイッターなどのSNS普及により誰もが簡単に、企業をブラック企業に落し入れることができます。ですから企業側も世間に悪い評判をたてられないように求人広告には耳障りのよい言葉ばかりを羅列しています。勿論、耳障りのよい言葉を載せているからといって全ての企業がブラック企業という訳ではありません。そこで、求人広告を確認する際の注意点から情報収集の仕方等、ブラック企業を見抜く方法をご紹介しています。
続きを読む2013年にブラック企業という言葉が流行語大賞でトップ10をとりましたが、ブラック企業は流行ではなく生活とは切っても切り離せない深刻な問題です。ブラック企業とは、長時間労働、過度な労働強度、劣悪な環境等の項目に当てはまるにもかかわらず一向に改善しようとしない企業を指します。またブラック企業の特徴は、使い捨て型、選別型、無秩序型3つのパターンに分類することができ、厚生労働省も使い捨てが疑われる企業等の調査を行っています。
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