まさか自分がブラック企業で働くことになると思っている人は少ないでしょう。ブラック企業で働いた人の体験談をご紹介します。
つい先日までブラック企業で働いていました。面接時には皆が元気な挨拶で迎えてくれてとても明るいイメージの会社でした。「ここなら頑張って続けられるかも」と思い転職を決意しました。
しかし、これが地獄の始まりだったのです。仕事が始まると、机叩きや怒鳴り合いは日常茶飯事。「死ね」「馬鹿野郎」は当たり前です。また、請求書や申込書の改ざんといった事も何食わぬ顔で行われていました。私は事務を担当していましたが、本当にひどいものでした。私の帰社後に私の印鑑を無断で使用し書類に押すなど、平気で書類改ざんの責任を押し付けられました。私が警戒し印鑑を持って帰ると、次の日もの凄い剣幕で怒られました。改ざんは罪である事を伝えても、「お前は精神的におかしい」などと言われました。また、「お前よりも若くて可愛い子はたくさんいるから辞めてもらって構わない」と脅されました。
パワハラとセクハラには必死に耐えましたが、やはり書類の改ざんだけは許せませんでした。強く言えない部下の立場を利用して、自分の都合のいいように書類を改ざんする。この行為がどうしても許せませんでした。
自分の中の我慢の糸が切れ、つい先日会社を辞めました。ブラック企業で働いていると自分自身の良心がすり減るのが分かります。書類の改ざんにもだんだん慣れていくようで感覚が鈍感になると思います。私は間違っている事を間違っていると思えるうちにブラック企業から脱出できて本当に良かったです。
以前に勤務していた飲食店がブラック企業でした。社長が普段現場に顔を出さないのをいいことに店長クラスの社員たちのふるまいは最悪でした。機嫌が悪いと難癖つけて従業員に暴言をはきます。通常、注意なら「~を注意してください」という言い方だと思いますが、彼らはただイライラをぶつけたいだけなので、にらみつけて言い返せない状況の時、嫌味を吐き捨てます。これだけでも人としてどうかと思いますが、これはかなりマシな方です。アルバイト、パート相手にはさすがに暴言どまりですが、社員同士ならば、とび蹴り、膝蹴りなどはよくある光景というありさまです。初めて見た時は恐ろしさのあまり言葉も出ませんでした。怒鳴りつけてそのあたりにあるものをガンガン蹴りながら、最後は体を蹴ったり、殴ったり。
見かねて、店長の機嫌が良い時に暴力はいかがなものかとやんわり申し入れましたが「自分たちは今までそうやってやってきた」と反省の色もなく、正当化しただけでした。そして、それについていけないスタッフはどんどん辞めていき価値観の合うスタッフのみが残っていました。私自身はとてもじゃないけど耐えられないと思い退職しました。
以前勤めていた企業では残業が月に70時間以上は当たり前のことでした。繁忙期になるとこれ以上に残業させられて時には帰れない日が続いたりもしました。しかも残業してる割には残業していない人と比べて給与があまり変わりません。繁忙期は少し忙しいとは聞いていましたが、残業代が全く出てない状況を知ってまさかサービス残業になっているとはビックリでした。一応社内はセキュリティ上、原則泊まらないこととなっていたので、帰れない時は近くのホテルに泊まったりしていましたがホテル代もバカになりませんでした。むしろ残業してる方がお金がマイナスになるといった様な状況でした。
そして社内での精神的攻撃も酷かったです。毎日遅くまで残業して体力的にもボロボロなのに責任が重い仕事ばかり任され、成績が伴わなかった時には「辞めちまえ」という言葉を上司から何度も受けました。それでも成績が残せないのは自分の仕事の仕方が悪いんだ、もっと仕事を頑張ろうと思い、なんとか続けていました。
ですが、ある時仕事中に体調不良で下痢は止まらないし吐いたりもするしで散々な日があり、仕方なく上司に早退することを相談すると、「その程度で帰る?」「嘘でしょ?」と明らかに私が気分悪くなってる様子を見ているのにも関わらずそんなことを言われました。そんなことを言われてあまりにも耐えられず退職届を出して辞めました。現在は転職して別の企業で働いていますが、あんな企業で働いていたらいずれ大きな病気になっていたと感じています。
長時間労働をさせて使えなくなった社員は辞めさせ、また新しい社員を雇う。こういった使い捨て型のブラック企業は後を絶ちません。ブラック企業に勤めていても長く同じ職場にいると自分の職場がブラックだとは感じなくなり麻痺してしまうものです。今の職場に少しでも疑問等を感じているのであれば他の職場と比較して見るのも良いかもしれません。ここでは参考になるブラック企業にありがちなあるある話を幾つかご紹介しています。
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続きを読む2013年にブラック企業という言葉が流行語大賞でトップ10をとりましたが、ブラック企業は流行ではなく生活とは切っても切り離せない深刻な問題です。ブラック企業とは、長時間労働、過度な労働強度、劣悪な環境等の項目に当てはまるにもかかわらず一向に改善しようとしない企業を指します。またブラック企業の特徴は、使い捨て型、選別型、無秩序型3つのパターンに分類することができ、厚生労働省も使い捨てが疑われる企業等の調査を行っています。
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